ランチェスター法則には、競争条件の有利な企業が実践する「強者の戦略」と
競争条件の不利な企業が実践する「弱者の戦略」があります。中小企業は、
弱者の戦略で経営すべきですが、敵を知る意味で「強者の戦略」を知る必要があります。
強者は、まず商品や地域において総合1位になることを目ざし、さらに2位以下の
企業の追随を許さないように、大きな資本力を使った戦略をとります。
商品であれば商品の種類を増やし、営業地域であれば多数の支店や営業所、
販売担当者を配置して市場の範囲を広げます。弱者が新製品を出せば、
直ちに同様の商品を販売します。地域市場のカバー率を高め、マス広告を利用して
知名度を上げる。このような戦略を実行できるのは、わずか0.5%しか存在しません。