事業承継にあたり財産の承継を考える場合、自社の株価の問題が生じます。「赤字続きだから……」といって
自社の株価が低いとは限りません。
株価が高くなる要因としては、①業績の累計で株価を算定するため、②含み益の存在、③簿外処理した保険が
考えられます。株価の引下げ策としては、一般的に「利益を圧縮する」手法がとられます(役員退職金の計上、
含み損のある資産の売却等)。
本業あってこその事業承継です。その後の経営に悪影響のないよう、自社株対策は専門家である税理士とよく
相談し、計画的に進めましょう。