決算手続きには、貸借対照表の勘定科目を確認し、残高を確定するという重要な作業があります。
①実地たな卸や残高証明書によって、資産や負債が実在しているか、金額は正しいかを確認し、残高を確定
します。
②貸借対照表上の資産・負債は、営業循環基準や1年基準によって、流動・固定に分類します。
③各会計期間の損益計算を正しく行うため、翌期以降の収益や費用とする項目を前払費用などの勘定科目に
よって貸借対照表に計上します。
正しい決算書から経営状況を把握し、明日からの経営に役立てましょう。
営業循環基準… 資金の循環に着目し、営業活動から生じる資産(たな卸資産、売掛金、受取手形)と負債(買
掛金、支払手形)は、保有期間の長短にかかわらず、すべて流動資産、流動負債とします。
1年基準… 期首から1年以内に現金化される資産(流動資産)と1年を超える資産(固定資産)に分類し、1年以
内に支払期限が到来する負債(流動負債)と1年を超える負債(固定負債)に分類します。